アプリのデジタルプリペイドカード機能を活用しよう!
プリペイドカードにはQRコード決済のようなキャンペーンの派手さはありません。しかし歴史の長いジャンルであり有名どころで言うと
・Suica
・nanaco
・楽天Edy
といったさまざまなサービスが提供されています。
そして店舗としては独自のプリペイドカードを用意できると、客引きにも利用できるといったさまざまなメリットが得られるのもポイントです。「プリペイドカードを発行できる予算がない・・・」という場合は、アプリでプリペイドカードを発行してしまえば問題が解決します。
今回はDXの一環としてプリペイドカードの活用を考えている方へ向けて、プリペイドカードのメリットや独自のプリペイドカードを発行できるサービス、そしてアプリとプリペイドカードを連携させるメリットなどをご紹介していきます。
1:使い過ぎを防げる決済手法!プリペイドカードとは?
プリペイドカード(プリペまたはプリカ)は、キャッシュレス決済が可能なカードの総称です。プリには「事前の」の意味があり、事前にチャージを行ってお金をデジタルへ変換、加盟店で使えるようにするのが特徴になっています。
プリペイドカードにもブランドがあり、
・VISA
・MasterCard
・JCA
といったクレジットカードブランドはプリペイドカードも発行しています。そして対応ブランドのクレジットカードが使えれば、同じブランドのプリペイドカードも利用可能な店舗が多いです。
お客様視点で見ると、プリペイドカードは審査が緩い点もメリットになります。クレジットカードの場合は世帯状況を含めいろいろな情報を調査されて審査されますが、与信しないリスクが小さい(チャージした分からしか支払えないため)プリペイドカードは学生や主婦といった層でも簡単に取得できます。発行料金も無料のケースが多いです。また利用金額が多額になりやすいクレジットカードと比較して、ちょっとしたお買い物にも現金感覚で利用できる点も魅力です。
店舗側からすると少額の決済にしか使われないためデメリットがあるようにも思えますが、今まで現金で支払われていた部分がプリペイドカードに置き換わったと考えればそこまで影響はないかもしれません。また現金にはないさまざまなメリットは、店舗にも利益をもたらしてくれるのがポイントです。
そして店舗として注目したいのは、自店舗オリジナルのプリペイドカード(ハウスプリペイドカード)が導入されるケースが増えてきていることです。すでに
・ファーストキッチン
・カルディ
・ドトール
・スターバックス
といった大手チェーンが独自のプリペイドカードを導入しており、店舗側でも導入できればブランディング面などでメリットがあるでしょう。
ただし、プリペイドカードを積極的に使ってもらうには、「日曜日限定残高キャッシュバック2倍!」といったような特典を付ける必要もあります。単に現金をチャージ手間が掛かり特典がもらえないカードでは、メリットがあまり感じられません。使えば使うほどメリットがある、というイメージを持ってもらって利用へつなげてみましょう。
2:ブランディングにも効果あり!プリペイドカードの導入メリット
プリペイドカードを店舗に導入すると、次のようなメリットがあります。
現金より支払に手間が掛からないので利用機会を増やせる
お客様はプリペイドカードを使うと、
・財布を取り出す
・紙幣や小銭の数を数える
といった手間を減らすことができます。残高にさえ注意すれば端末で読み込んでもらい、後は代金を残高から引いてもらうだけで済むからです。
海外ではちょっとしたお買い物にカードを利用する方が多いです。日本ではまだ文化面で現金至上主義が根強いですが、キャッシュレスのメリットも認知されてきています。コロナ禍でスマートな支払方法が支持を得ている今、プリペイドカードを導入すれば導入していない店舗に差を付けられる可能性があるでしょう。
また自店舗でのプリペイドカード利用が便利だと認知させられれば、利用機会を増やして顧客の囲い込みにも役立てられます。
レジ業務が削減されて業務効率化が実現する
現金を扱うには小銭をどうするか、紙幣をいくつ用意してお客様へ返せばよいかといった点を考えて業務を行う必要があります。またレジ締めといった業務も必要で手間が掛かるのがネックです。
プリペイドカードの場合、専用端末で読み込んで決済を行うだけで済みます。これによって
・レジ上で小銭や紙幣を扱う回数が減る
・レジに用意しておくつり銭の量を減らせる
・レジ締めといった業務負担が削減される
といったメリットが得られます。人件費削減なども実現してDX化したい方は、ぜひハウスプリペイドカード導入などを検討してみましょう。
すぐに売上を現金化できる
クレジットカードといったポストペイ式(後払い方式)のキャッシュレス決済では、現金未回収のリスクが付きまといます。これはコンビニ払いで後払いができる方式を採用している場合もいっしょです。
プリペイドカードにはすでに現金と同じように残高が入っており、決済が完了した時点で店舗の売上として回収されます。結果的にクレジットカードやコンビニ払いより代金未回収のリスクが低減して安全な店舗経営が可能です。
ただしプリペイドカードにチャージされていないと決済に使えないので、店舗側で
・その場ですぐチャージできる仕組みを整備する
・現金と併用払いできるようにしておく
といった方法を取り利便性が損なわれないように準備しておきましょう。
デザイン面で独自性を持たせてアピールができる
ハウスプリペイドカードの場合は、デザインを自店舗で自由に決められます。デザインを決定するときはテンプレート的にすでにあるデザインから選ぶのではなく、自店舗のイメージカラーやアイコンなどを活用してどこの店舗が分かるようにするのがポイントです。
どこの店舗か分かりやすいようにすれば、カードを見るたびにお客様は自店舗のことを思い出してくれるでしょう。結果的にブランド認知向上などに効果があります。
またたとえばスターバックスでは、地域の店舗ごとにカードデザインを変更しています。つまりコレクション性をプリペイドカードに持たせて複数店舗の集客へつなげようというのが目的です。
あなたの店舗でも紙だとコストが掛かりますがいくつかデザインを用意できれば、「Aの店舗デザインはこれにしてBの店舗はこれにする」といったようにデザインパターンを分けることでお客様のコレクション欲を掻き立てられる可能性があります。
キャンペーンと組み合わせて集客が可能
通常プリペイドカードにはポイント制度がセットになっています。たとえば「100円支払いごとに1ポイント還元」といったようにです。貯まったポイントは1ポイント=1円から支払に使えるようになっているのも特徴になっています。
そして単に通常還元率だけでキャッシュバックするのではなく、期間限定ポイント2倍といった目玉のイベントを開催すれば、それだけで集客へつなげられます。ハウスプリペイドカードを導入すると、他の店舗へお客様が流れないため独占的にキャンペーンで集客できる点もメリットです。
3:【簡単にカードを発行できる】おすすめのハウスプリペイドカードツール
ここからはハウスプリペイドカードを導入できるツールをご紹介していきます。
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「プリペイド×マーケティング」によって店舗・お客様間のつながりを強めるコンセプトを掲げています。
キャッシュレスにおいては、
・クラウド型電子マネーが発行できる「バリューカード ASP サービス」
・主要QRコード決済サービスへの接続に対応できる「バリューゲートウェイ」
・メールやSNSで残高情報を送信できる「バリューギフト」
といったサービスを提供中です。店舗側ではプリペイドや他キャッシュレスの導入に掛かる手間を削減して、効率よくお客様をフォロー可能になります。
また分析サービス「バリューインサイト」を利用すれば、
・ハウスプリペイドカードの利用状況
・POSの購買状況
・顧客基本情報
などを組み合わせてパーソナルなマーケティングが実現できます。
価格
初期費用:お問い合わせください
月額固定費:お問い合わせください
4:デジタル化のメリットは大きい!プリペイドカードとアプリを連携させよう
アプリとプリペイドカードを連携させると、プリペイドカードをデジタルデータにしてアプリ上から提示できるようになります。この特性により以下のようなメリットが得られます。
カード持参による利用忘れや紛失のリスクを減らせる
プリペイドカードをカード式のまま利用すると、
・必要なときにすぐ取り出せない
・財布からこぼれて紛失してしまった
というトラブルが発生するリスクがあります。また損耗して使えなくなっても顧客機会損失につながるでしょう。
デジタルプリペイドカードを発行できれば、お客様はカードを持参する必要はありません。スマートフォンからスマートにプリペイドカードを提示、決済へ利用可能です。これによって取り出せない、紛失したといったトラブルをなくしながら、損耗により利用不可能といったトラブルも防止できるのがポイントになります。
カード発行のコスト削減につながる
プリペイドカードでコスト的な重しになるのが、
・カード本体
・印刷塗料
といった各種素材に掛かるコストです。プリペイドカード施策が成功して発行枚数が増えるほど、コストも相対的に増えていきます。
相対的にコストを増やさずに抑えるためには、デジタルプリペイドカードの利用がおすすめです。デジタルプリペイドカードであればスマートフォンから発行するだけなので、必要なのはカードデザインと残高表示といった機能だけです。カード本体や印刷塗料は一切必要ありません。また店舗ごとにデザインを変更する、といった処理も簡単にコストを抑えて実行可能です。
もしプリペイドをすでに導入している場合は、紙カード→デジタルへの引き継ぎ処理を実行することでお客様へスムーズにカードを移行してもらえます。
利用状況やPOSデータなどを連携させて精度の高い施策を実行可能
アプリから得られた情報とプリペイドカードを始めとしたシステムのデータを連携させて分析できれば、多様な戦略を実行できます。
・ハウスプリペイドの利用率
・アプリのアクティブ率
・POSデータの購買情報
などを総合的に分析して見落としている課題はないか、まだ新しいビジネスチャンスが眠っていないかなどを確認してみましょう。
休眠扱いになっているお客様にはプッシュ通知などでアプローチを掛けられます。「デジタルプリペイドカード利用でクーポンプレゼント」といったように、また来店したくなるフックを作ってみてください。
5.プリペイドカードとアプリを連携させるには?
プリペイドカードとアプリを連携するには次の3つの方法があります。
①アプリメニューにプリペイドカードURLを設置
メリット 遷移先のURLをアプリメニューに設置するだけ
個人情報はプリペイドカードシステムで取得
デメリット アプリ側の情報はプリペイドシステムへ反映されない
購入データのみプリペイドシステム側で取得
②パラメーターを設置してプリペイドシステムと連携させる
メリット 追加開発が必要なく設置方法もヘルプページで詳細説明がある
アプリのユーザーID・会員証番号・ニックネームの紐づけが可能
デメリット 連携される内容は、ユーザーID・会員証番号・ニックネームのみ
③API連携開発で連携したいデータをつなぎこむ
メリット 連携データをアプリ側に表示することが可能
デメリット 開発・作業コストが発生するのでアプリリリースに時間が掛かる
1が一番簡単な分連携面で自由度が少なく、3が一番難しい分連携面ではメリットがあります。いずれの方法もメリット・デメリットがあるので迷う場合はご相談ください。
6:まとめ
今回は、プリペイドカードのメリットや独自のプリペイドカードを発行できるサービス、そしてアプリとプリペイドカードを連携させるメリットなどをご紹介してきました。
プリペイドカードは小銭感覚でも利用できるキャッシュレス手段として、学生や主婦といった層からも人気を集めています。また独自のプリペイドカードはブランディング面でも効果をもたらしてくれるでしょう。
コストを抑えてプリペイドカード施策を実行したい方にはデジタルプリペイドカードがおすすめです。デジタルプリペイドカードを提示できるアプリを探している方は担当窓口までご相談ください。