最近ではタブレットをレジシステムに組み込み、タブレットレジとして利用するパターンも増加しているのがポイントです。タブレットレジを使えばコスト削減ができるといったメリットが得られるので、これから実店舗経営を検討している方にもおすすめです。
今回はタブレットレジとは何か、そして導入するメリットやツールの事例などをご紹介していきます。DX(社内のデジタル改革)の一環としてタブレットレジの導入を考えている方もぜひご覧ください。
1:タブレットレジとは?
タブレットレジとは、その名の通りタブレットをレジ化したものです。従来は専用のPOSシステムを据え置き型のレジへ組み込んで会計を行うのが普通でしたが、タブレットが事業で普及するとともにPOS機能入りのアプリをインストールして会計管理を行うパターンが増えてきました。
店舗ではiPadやAndroidタブレットといった対応機器に専用アプリをインストールするだけで、
・各レジ機能
・売上分析機能
・データの連携機能
などがまとめて使えるのがポイントです。
2:タブレットレジの導入メリット!
タブレットレジを導入すると次のようなメリットが得られます。
導入が手軽で運用スピードが速い
操作が簡単だったりと運用がしやすい
導入や運用に関するコストを抑えられる
3:タブレットレジツールご紹介
ここからはおすすめのタブレットレジツールの事例をご紹介していきます。
■Square
スクエアは各クレジットカードブランドに対応した、中小事業者向けの決済サービスです。
・VISA
・MasterCard
・AMEX
といった世界的なブランドにもすぐ対応できるメリットがあります。また今後もさまざまなクレジット会社と提携する予定があるので、実現すればさらに利便性が高まるでしょう。
さらに電子マネーやタッチ決済にも対応できるので、今まで現金対応しかしていなかった店舗では新規顧客獲得のチャンスが広がります。
カードリーダーは7,980円から導入可能であり、専用アプリでは
・従業員別の売上管理
・タイムカード
といった機能も利用可能です。決済に使える店舗オリジナルのギフトカードも作成できるため、強力なブランディング・ツールにもなるでしょう。
費用
・初期費用:Square POSレジアプリは無料、Square Readerは7,980円から
・月額固定費:無料
・決済手数料:3.25%~
売上向上に役立つ機能が豊富なタブレットレジツールです。
・売れ筋や死に筋商品の把握
・複数店舗の売上データの比較・管理
・リピーター獲得につながる顧客管理
といった機能を搭載しています。
チェーン店でも売上状況を統一して管理できるようになるため、小規模から大規模までさまざまな店舗に対応できるスケーラビリティの高さも魅力です。
さらに
・在庫管理
・決済管理
・CRM
といった各業務システムとも連携できる拡張性の高さもメリットになっています。
コンサルタントが導入や操作に関する講習、電話サポートといった各種サポートを行ってくれるので導入前後も安心できます。トライアルが利用できるので、気になる方はまず試験運用してみましょう。
基本情報
・初期費用:無料
・月額費用:お試しプラン0円、プレミアムプラン6,900円
※各種有料オプションあり
■AirREGI
ホットペッパーなどでおなじみの、リクルートグループのタブレットレジツールです。
「AirPay」という姉妹サービスと連携させれば、
・クレジットカード
・電子マネー
・QRコード決済
といった決済方法をまとめて導入するとともに、AirREGIの会計がそのままAirPayに反映されてスムーズに決済が可能といったメリットを得られます。
ビジュアルにも凝った画面になっており、シンプルでありながら操作しやすくなっているのもポイントです。軽減税率にも標準対応しており、各種会計ミスを減らせます。
また売上をグラフで可視化しながら
・集計期間
・売上
・会計単価
といった重要な項目を一覧でまとめて確認できるので分析も容易です。
費用
・初期費用:無料 ※周辺機器購入も公式サイトから可能
・月額費用:0円~
■STORES
STORES決済はQRコードや専用ターミナル、オンラインにおいて、決済システムを構築できる決済サービスです。
初期費用・固定費は一切不要で、必要なのは決済手数料だけです。期間限定で決済端末代金0円キャンペーンも実施しています。
※タイミングによっては終了している可能性もあります
タブレットだけでなくスマホもレジとして使えるのが魅力であり、タブレットを用意できなくても手元のスマホを使えばすぐレジシステムを構築可能です。また申し込みから利用開始までは最短3営業日とスピーディーなのもメリットになっています。
基本情報
・初期費用:0円
・月額費用:0円
・決済手数料:
VISA、マスターカード、アメリカンエクスプレス:3.24%
JCB、Diners Club、DISCOVER:3.74%
電子マネー:3.24%
QRコード:3.24%
3:アプリと連携するメリット
自店舗アプリを、タブレットレジシステムと連携させることで次ようなメリットも得られます。
会員カードの情報(ポイント数など)をアプリに表示できる (API連携)
購買データからアプリのユーザーにプッシュ通知・クーポンが付与できる(パラメータ送信)
セグメント分析データからのマーケティング施策
タブレットレジにアプリデータを含めた各データを収集した後、分析を行いましょう。属性によってターゲットユーザーを分けて(セグメント)、「このユーザーはリピート可能性が高いからインセンティブを豪華にしよう」といった施策の立案が簡単になります。
アプリ単独でも分析自体は可能ですが、タブレットレジと連携させてデータを集約させることでさらに多角的で細かいデータ分析が実現するのが魅力です。
4:アプリでは何ができるの?システム連携詳細
次のような機能を利用可能です。
①アプリにWEB決済のURLを設置し遷移(基本機能)
アプリにWEB決済のURLを設置して、アプリから決済ができるように調整できます。
メリット
・システムを改修・開発せずに遷移先のURLをアプリに設置するだけ
・個人情報はレジ側で取得可能してるだけですので、アプリでは個人情報を保持していません。
デメリット
・レジ側の情報はアプリ側に反映されない
②アプリのパラメーターをレジと連携させる(基本機能)
メリット
・アプリの基本機能なので追加開発なし。パラメータ設置ヘルプページ詳細>>
・アプリのユーザーID・会員証番号・ニックネームの紐づけが可能
・レジ側で受け取ったアプリUIDよりアプリユーザーへプッシュ通知、クーポンを付与可能
デメリット
・レジ側の情報はアプリ側に反映されない
③API連携開発でアプリとレジシステムのつなぎこみを行う(2022年より)
(※現在最新版API開発中)
メリット
・API開発すればレジ側の情報をアプリ側に表示できる
デメリット
・API開発により別途開発コストがかるうえ、作業工数が長期化。アプリリリースが遅延
5:まとめ
今回はタブレットレジの概要や導入メリット、アプリと連携させるとえられるものなどをご紹介してきました。
タブレットレジは手軽に導入・運用できるDXにも関係するシステムです。これから店舗を開店する場合もレジシステムを改修する場合も、ぜひタブレットレジの導入や利活用を考えてみましょう。デジタル庁が創設されたりとデジタル化の流れが活発になっているので、タブレットレジの重要性も上がっています。
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