ユーザーファーストの観点から最適なコンテンツをお客様へ提供するには、お客様の声を自店舗が販売している商品やメニューに反映させたり、また施策についてもお客様の声を取り込みながら展開を行っていく必要があります。
お客様の声をデータとして収集するには、来店後すぐにアンケートを配信してデータを取得する方法が有効です。
ご来店いただいた方だけに翌日にお礼メッセージとオートプッシュ通知からWebアンケートを収集するといった手法をご紹介いたします。
※Googleフォームを活用してアプリと連携させる方法を前提に解説していきます
2.Googleフォームでアンケート作成
3.アプリメニューからアンケートメニューを設置
4.アンケートを回収する
5.CSVでダウンロードして集計・分析を行う
6.ツール上から修正を行う
1.アンケート文面を検討する
文面を検討するのは紙アンケートと同じです。ただし検討後の対応が紙とWebアンケートでは大きく違ってきます。
紙アンケートの場合業者選定の手間とコストが掛かりますが、Webアンケートの場合は必要なツールの選定さえ済ませてしまえば導入まではスムーズで即時利用が可能です。
業者へ依頼するより低コストで配信が済みますし、Webだけで簡単に選定作業を完了させることも可能になっています。
何より外注せずに内製(インハウス)で配信できるのはメリットです。
2.Googleフォームでアンケート作成
次にアンケートを作成していきます。
Googleフォームの場合は
1.Googleアカウントでログイン
2.好きなテンプレートを選ぶ
3.設問を設定する
4.レイアウトや内容を確認
といった手順だけですぐアンケートを作成可能です。
また共同編集機能といった便利な機能も備わっているのでぜひ利用してみましょう。
3.アプリのプッシュ通知(CSV配信)でアンケートを回収する。
次にアプリで過去1ヵ月以内に来店された方だけのユーザーCSVをまとめる。
1.オートプッシュ通知に来店後翌日にアンケートプッシュ通知を配信設定しておく。
2.オートプッシュ通知にアンケートのURLを設定
といった方法ですぐ設置が完了します。
個人情報を取得せず、だれが回答してくれたをわかるようにアプリのユーザーIDと連携することが可能です。詳しくは↓
4.アンケートを回収する
送信されればデータベースにアンケートが保存されるシンプルな仕組みなので、手作業でいちいち回収する手間はかかりません。誰がいつどのような回答を行ったのかも簡単にソートして分類表示可能です。
5.CSVでダウンロードして集計・分析を行う
Googleフォームの場合、簡単なフォームの集計結果をその場で表示可能です。アンケートをさらに調査したい場合は、CSVでダウンロードを行って集計・分析作業を行っていきましょう。
手作業で集計を行うとデータ漏れがあったりとミスが起きる可能性がありますが、Webアンケートの場合はコンピューターにより正確なデータが収集されているので、事前の設定が間違っていなければ正確に集計を終わらせることが可能です。
ただしCSVを読み込んだソフトウェアの設定によっては、データが文字化けしたりして使えなくなる恐れがあります。ソフトウェアでデータ形式の読み込み設定を変えたりして対応を行ってみてください。
6.ツール上から修正を行う
紙アンケートと違って、修正を行う作業もWebアンケートならば簡単です。マスターデータを目的通りに修正した後、再びリンクを配信するだけで済みます。
もしアンケートを紙ベースで修正する場合は、以前のデータを破棄するといったもったいない状況も発生します。
しかしWebアンケートならば資材を無駄遣いする必要もなく、デジタル上でリアルタイムに元データを編集できるので臨時のときにもデータ変更が可能です。
インセンティブ付与も考えよう!効果的なアプリ(Web)アンケートの使い方とは?
アプリ(Web)アンケートの回答率を上げて効率よく情報収集するためには、次のようなポイントを押さえてみましょう。
・アンケートにユーザーが魅力的に思うインセンティブを付与する
・アプリIDをアンケートと連携させて個人情報保護
アンケートにユーザーが魅力的に思うインセンティブを付与する
回答率を上げるためにはインセンティブを付与する方法も有効です。
・回答者の中から抽選で○○名様にクーポンをプレゼント
・回答すると必ず〇ポイントがゲットできる
といったインセンティブ施策が考えられます。予算を考えながら抽選付与にするか、全員付与対象にするかを決めていきましょう。
アンケートにインセンティブを付与するのは、ポイントサイトといったサービスで見られる手法です。大手アンケートサービスを使ってデータを収集しながら、回答完了したユーザーに一定のポイントを付与していきます。
ただしインセンティブ目的で回答を雑にする方もいらっしゃるので、
・回答エラーに関しては厳しくチェックする
・しっかり回答したらインセンティブ内容を豪華にする
といった対策も必要です。
プッシュ通知によるアンケート告知と回答率を高めるために、「回答者の中から抽選で〇〇名様に特別クーポンをプレゼント」とし、対象者に特別クーポンを配布もできる。
アプリIDをアンケートと連携させて個人情報保護
アンケート回答率を下げる要因として、個人情報を執拗に聞いてしまうという点があります。
・住所
・名前
・年齢
・性別
といった個人情報は、プライバシーに関する関心が高まっている今ユーザーにとっても企業へ教えてもよいのか疑問を覚えるケースが増えている情報です。住所や名前といった情報は個人特定に直結するので提供を嫌がる方も多いでしょう。
しかしアプリからWebアンケートに回答する方式を取れば、特定のために個人情報を使う必要はありません。
アプリユーザーIDをWebアンケートに紐づければ、「アプリユーザーID12番のユーザーがこんな回答をしている」といった個別把握が可能です。そしてクーポン配布やお知らせ通知などをパーソナライズして配信できます。
個人情報を集めずに1人1人に合わせた情報提供がアプリならば可能です。
取得データを分析してさらに利用されるアプリ(Web)アンケートへ
アプリからWebアンケートを配信すれば、
・サービス向上や新商品開発などに使えるデータを簡単に集める
・追加アンケートを回答者へ送信してさらに細かく情報収集する
といったことが手軽に実現します。
分析作業はアプリマーケティングの肝なので、面倒に思わずにぜひマスターしておきましょう。
まとめ
アンケートをアプリから回答してもらう方式を取れば、アプリユーザーIDによって紐づけができるので個人情報を収集せずに安全にパーソナライズマーケティングが可能です。
Webアンケートは無料から利用可能で作成や送信も簡単なのでぜひ利用してみましょう。